ブックタイトルキャンパスネット 2018 SPRING 春 37号

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概要

キャンパスネット 2018 SPRING 春 37号

宇都宮大学農学部の女子大学生がビジネスプランコンテストで敢闘賞を受賞ビジネスプランコンテスト受賞者と審査員の皆さん敢闘賞を受賞した渡邊圭菜さん(左)株式会社栃木銀行(黒本淳之介頭取)が、地域産業の育成を目的とした取組みの一環として主催する「第2回女性のためのビジネスプランコンテスト」の最終審査会が2017年10月に宇都宮大学峰が丘講堂で開催されました。コンテストには42名の応募があり、書類審査や面接、プレゼンテーションなど1次から3次の審査を経て最終審査会に5名が選ばれました。唯一、学生で最終審査会に選考された渡邊圭菜さん(宇都宮大学農学部森林科学科1年)が見事に敢闘賞を受賞し、事業化に向けた今後の活動に注目が集まっています。主催者である栃木銀行法人営業部の担当者は、「男性とは違った独創的な発想で新たなビジネスに挑戦する女性起業家を応援することで、女性の活躍推進を積極的に図ろうとする栃木県の施策に貢献しようとの想いからこのコンテストを企画。地域を支える金融機関として、事業化、資金調達、販路拡大など、起業の入口から出口までを一貫して支援していきたい」と地域の産業振興に関する強い想いを話してくれました。渡邊さんが発表したビジネスプランは、「獣害×ジビエ~命を大切に~」というテーマで、鹿による森への被害を防ぐため自らハンターとなり、捕獲した鹿肉をジビエ肉として販売し、そこで得た資金をもとにハンターを育成するなど、地域の森林を守るための循環を作ろうとするビジネスモデルです。渡邊さんは県立高校の普通科出身で、もともと森林保護を学んできたわけではありませんが、高校生の時に栃木県庁が主催する「栃木の木を活かす会」というラジオ番組に参加し、そこで生態系の乱れによる森林の獣害被害の実情を知ったことがキッカケとなり“森を元気にする活動”に興味を持つようになりました。受賞について渡邊さんは、「今回は最高賞を逃してしまい悔しいです。ただ、実際に活動している起業家のプレゼンテーションを聴いて、今後の参考になりました。現在、栃木県内で獲れた鹿肉は放射性物質の影響により出荷制限中のため、今すぐには販売できませんが、いただいた賞金で鹿革を仕入れ、オリジナルの“お守りやご朱印カバー”などを製作し神社などで販売したいと思っています。今年の7月には狩猟免許を取得し、将来の本格的な起業に向けて足元を固めていきたいです」と意気込みを話してくれました。プレゼンテーション審査の様子※本コンテストの上位入賞者2名を中小企業庁が主催する「第4回全国創業スクール選手権」に推薦し、うち1名が全国からの応募者157名より最終審査会に進むファイナリスト10名に選ばれました。12